読売新聞 2023年 令和5年 7月25日
月や惑星の動きが氷期の周期を決めること示唆しており、意義深い。他の惑星の長期的な気候変動解明にも繋がるはずだ。
月や他の惑星の引力によって地球の自転軸の動き方が変わり、それが氷期の訪れる周期に影響を与えろ可能性があることを、東京大学などの研究チームがコンピュータの模擬実験で解決した。論文が国際的な科学誌に掲載された。
地球は約260万年以降、氷河期が発達する氷期と後退する間氷期を周期的に繰り返している。約57万年前から、現在では約10万年周期だが、約160万~120万年前は約4万年周期だった。周期が短かった理由を探るため、チームは当時の地球の状態をスーパーコンピューターで再現。自転軸、日射量、大気中の二酸化炭素、濃度など、様々な要因が氷期の周期にどう影響するかを調べた。その結果、自転軸の影響が大きかった。自転軸の傾きは他の天体からに引力で常に変化するが、傾きが大きな角度まで及ぶと4万年周期に、比較的小さな角度の範囲で変化すると10万年周期になった。
c02濃度の影響は確認できなかった。現代はⅭ0²の増加で温暖化進行している。
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